プリティプリマとは
・高さが1m以下の未進化ポケモンのみが使用可能
・ルールはダブルバトル
・ダイマックス(以降はDM)は使用可能
構築
〈 コンセプト 〉
初手DMで残数有利を取る。
構築作成にあたって心がけたこと
基本選出がしっかりと決まっていて、やることはシンプルに!
相手に合わせた受け思考の戦い方では相手のバトルスタイルに応じて立ち回り方を変えなくてはならないため1戦にかかる時間が長くなる。
また被弾回数が多くなると急所や追加効果を引く回数も増えてしまうためストレスになりかねない。
普段のランクマでは期間が長いためその戦術でも良いが、短い期間で45戦も対戦するインターネット大会においては動きをパターン化させることでプレイングミスの原因に繋がる要素を極力減らしたいと考えている。
他には初見殺し要素があったり、相手の初見殺しを少しでもケアできるように持ち物を把握できるお見通しの採用もできると良い。
例)トリックリリックの + +
また技外しによる負けは精神的にきつく次の試合にも引きずりかねないので鬼火や電磁波のような命中不安定技を前提とした構築や立ち回りは極力避けたい。
環境考察
仲間大会の配信を見ていると以下のように環境が変化していると感じた。
①:高速DMアタッカー
②:①に強い耐久型DMアタッカー
③:②の上から眠らせる
そのため最終的にはポリゴンやGサニーゴが防塵ゴーグルを持ったり、凍える風等の素早さ操作を絡めたり、素早さを早くしてくるのではないかと予想している。
また使用率上位のポケモンに対して岩技と電気技が比較的通りが良いと感じた。
特に電気技はサルノリの存在で地面タイプのポケモンを採用しづらいのが大きいと考えている。
構築完成まで
〈 ガチトリル軸 〉
電気技の中でも非常に強力なライジングボルトを打てて、フィールドを書き換えてくるサルノリに対しても強いコイルを軸にすることからスタート。
コイルがそれほど早くないこと、そしてあくまで予想ではあるが素早さ種族値がほぼ同じのポリゴンがモンジャラの上から攻撃を通せるようにしたりと眠り粉を使えるモンジャラを意識して素早さのラインを上げた構築が増える可能性があるため、トリックルーム軸で使用することにした。
トリックリリックでとり。さんが使用していたヨノワール+モンジャラの並びがお見通しによる情報アドバンテージも相まって安定感があるためそれぞれの進化前であるヨマワルとモンジャラでトリックルームを始動することにした。
残り1枠はコイルのダイサンダーで展開したエレキフィールドを書き換えることなく、トリックルームが切れてもスイーパーとしての役割を担えるドッコラーにした。
補完枠については以下の通り試行錯誤していた。
・ニューラ+タンドン
コイルやモンジャラは晴れパに弱いのでそれに強いタンドンと相手の気合いの襷を潰しながら蒸気機関を発動できるニューラ。
・ニューラ+コマタナ
サニーゴの突破があまりにもきつかったのでコマタナを入れることでDM権を使わずに圧をかけてスイッチトリルでコイルを通す動きもできるようになった。
・ユニラン+リオル
ユニランは特性の防塵により防塵ゴーグル無しでもモンジャラを恐れずに戦えて、コイルのダイスチルで防御を上げながら瞑想を積むことで詰めていけるだけでなく、2回目のトリックルームを狙ったり、アシストパワーで自身も攻撃に参加できたりと相性が良さそうだと感じた。
まねっこトリックルームを活かした初手DMやコーチングによる防御面のサポートも兼ねてリオルと並べた。
・ユニラン+シズクモ
コイルの苦手な地面タイプに対して強く、水浸しからのダイサンダーというコンボも狙えるシズクモ。
・ユニラン+ポリゴン
ユニランをアタッカーとして使ってみたいと思い、今までユニランの役割であった2回目のトリル展開と詰め筋をポリゴンですることにした。
ここでふとあることに気づいた。
わざわざトリルを狙わなくても良いようにできないか?
〈 両対応型 〉
今までトリル展開にばかり拘っていたがそれではゴンベを突破するのがあまりにもきつい。また怒りの粉やこの指止まれで守りながらDM技を通していく動きの方が手っ取り早いのではないかと考えて以下の通りに構築を変更した。
・選出パターン
トリル展開
先発: +
後発: +
初手DM展開
先発: + or
後発: +
・変更点
①モンジャラ→トゲピー
防塵ゴーグル持ちやモンジャラ等の草タイプの攻撃から味方を守れないため。
②ポリゴン、ペロッパフの採用
コイルはトゲピーで守りきれない熱風や地震といった全体技に対して弱いため、それらに対して余裕を持って耐えられてタイプ一致のダイアタックで攻撃しながら素早さ操作もできるポリゴンを採用することで相手によってDM枠を選択できるようにした。
ペロッパフはコイルの素早さ面のカバーや火力面の補強だけでなくDM枠が苦手とするダクマやドッコラー等の格闘タイプのスイーパーに対して強いため採用している。
〈 構築完成 〉
両対応型で回した結果、普段見ないポケモンばかりということもあって相手の素早さラインをあまり把握できずトリックルームを逆手に取られたり、身代わりや眠り粉で時間を稼がれたりしてトリル展開が狙いづらかったので止めることにした。
そこでヨマワルの枠をスイーパー性能を持ちながら耐久力のあるポケモンを毒々で倒せるベベノムを採用して完成。
使用個体
コイル
S…S-2の最速115族抜き(ニューラ意識)
役割:DMで相手の残数を減らす
ポリゴン
S…S4振り40族抜き(ポリゴン意識)
役割:DMで相手の残数を減らす
トゲピー
D…ダウンロード対策(コイルと並べてB<Dになるように)
役割:DM枠の隣に並べてサポート
ペロッパフ
S…軽業発動で準速スカーフ72族抜き(ダクマ意識)
役割:エレキシードを発動させてDMのサポートと攻撃を両立する
ドッコラー
H…2n
S…S-2の準速60族抜き
役割:スイーパー
ベベノム
H…16n-1
役割:スイーパー
選出パターン
先発: or +
後発: + or
結果
最高レート 1638
最終レート 1607
最終順位 354位
勝敗 16勝 8敗 (勝率:66.6%)
反省点
①コイルを握っていたこと
試合を通して電気技の通り自体は良かったと感じている。
しかしコイルの耐久力は予想以上に低くかったためDMターンをフルで使うのが容易ではなくポリゴンしか使っていなかった。
②ベベノムの努力値振りについて
HPを調整して恩恵を得られた場面がほぼなく、逆に火力が足りないことが多かったためCS極振りで良かった。
③ポリゴンミラーに対しての明確な回答がない
当たったほとんどの構築にポリゴンが入っていてDMをしてくるので、これらのメタを厚くできていれば良かったと後悔している。
④途中で諦めていたこと
これは構築ではなくプレイヤー本人の問題。
元々序盤の流れが悪いと大会に対するモチベーションが落ちてしまいがちだが、今回の大会ではそれに合わせてサーバーのエラーにより対戦が思うようにできなくなるといったトラブルもあり結果的に日曜には潜ることがなかった。(予定があったというのもあるが)
そのため今後の大会では最後まで諦めず潜ることを意識する必要がある。
最後に
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
今年最後の公式大会で反省すべき点が多い残念な結果にはなりましたが、ニューラ+ポリゴンが上位を独占する結果となっており考察段階の時点で考えていた「素早さ操作を絡めたポリゴン」「素早さを早くしたポリゴン」という環境の読み自体は間違っていなかったと思います。
今年は公式大会で最終2桁以内を達成できたので、来年は公式大会の最終30位以内、そして全国大会予選通過を目指して頑張っていきたいと思います。