〈 目次 〉
前置き
初めて触れたポケモンのソフトは何ですか?
私はサファイアです。
幼稚園の頃からポケモンのアニメやポケモンパンのシールを集めているくらい好きでした。そのような私に親が誕生日プレゼントで買ってきてくれたのがそのソフトでした。
御三家の最終進化の姿でジュカインが一番かっこよくてキモリを選んだり、トウキに何度も負けたり、ダイゴを倒して殿堂入りしたときは嬉しさのあまりに親に報告しにいったりたくさんの思い出が残っています。
その中でも印象に強かったのが伝説ポケモンであるカイオーガの存在でした。
カイオーガが目覚めて世界に危機が訪れるというのはBGMも相まって当時かなり怖かった記憶があります。
ですがいざ仲間になるとほんとに心強く、四天王やチャンピオン戦でも大活躍でした。
そんな当時の思い出が詰まっているカイオーガを輸送してきたのが事の始まりでした。
構築経緯
PJCS予選も2ヶ月以上練っていた構築が爆死に終わったので残りの期間は幼かった頃に捕まえたカイオーガを使おうと思った。
当然厳選などという行為をしているわけもないので王冠で個体値を大幅に強化すれば良いなと思いながら個体を確認したところなんと素早さ個体値が0だった。
そこで最遅カイオーガを主軸とした構築を作ることにした。
最遅カイオーガの構築記事を見ていて気になったのがこの並び。
PJCS予選において使用者全員が本戦出場を果たした並びでコケコを除く5匹で完結している。
エルフーンの追い風やフシギバナの眠り粉を採用しないBO1特化のトリックルーム軸の構築であり、見せポケのカプコケコの持ち物がレトルトバーグだったり、ゆで卵だったり、そもそも何も持ってなかったりとプレイヤーの個性が表れており良い意味でも悪い意味でも目立っていた。
そのためそのまま使用したら同じく記事を見ている方には簡単に負けてしまうと考え、この構築をベースに自分なりの偽装ガチトリル構築を作ることにした。
〈選出パターン〉
先発:
後発:+第2のトリックルーム枠
見せ枠:+α
そこでやなぎパとしておなじみののスタン系統の並びのトルネロスをエルフーンに変えることで追い風はエルフーン、トリックルームはポリゴン2で始動という固定概念を相手に植えつけて初手で大きなアドバンテージを取りにいこうと考えた。
構築
個体解説
特性 :雨降らし
持ち物 :弱点保険
性格補正:C↑ S↓
努力値 :H252 B4 C252
実数値 :207-×-111-222-160-85(最遅)
技構成 :根源の波動、吹雪、10万ボルト、守る
< 役割 >
先発で場を荒らして数的有利を取る
根源の波動
DMが終わった後でも威力が落ちずに打てるため
吹雪
最悪の状況でも相手2体を凍らせてそのまま勝つという勝ち筋を残すこともできるため
また天候によって元々より命中率が下がることがないため
10万ボルト
晴れ下では雷の命中率が下がるため命中安定のこちらを選択
特性 :悪戯心
持ち物 :気合の襷
性格補正:D↑ S↓
努力値 :H252 B4 D252
実数値 :167-×-106-97-139-108(最遅)
技構成 :マジカルシャイン、挑発、手助け、トリックルーム
手助け
猫騙しで止められない火力強化技
挑発
モロバレルのキノコの胞子やポリゴン2のかいでんぱ、トリックルーム返しの対策
特性 :日照り
持ち物 :木炭
性格補正:C↑ S↓
努力値 :H252 C252 D4
実数値 :177-×-160-150-91-22(最遅)
技構成 :噴火、熱風、大地の力、守る
< 役割 >
晴れ噴火で相手をまとめて倒す
木炭
2度目のトリックルーム展開をする際に守れるようにしたかったため
ポリゴン2
特性 :ダウンロード
持ち物 :進化の輝石
性格補正:B↑ A↓
努力値 :H244 B150 D114
実数値 :191-×-141-125-129-80
技構成 :冷凍ビーム、かいでんぱ、自己再生、トリックルーム
努力値配分:何か意図があったはずだが忘れた
< 役割 >
エルフーンでトリックルームができなかった場合や2度目のトリックルーム展開を狙う
カイオーガやコータスで押しきれないディアルガ、パルキア軸への詰め
ダウンロード
トレースで天候を書き換えてしまう事故をなくすため
かいでんぱ
カイオーガが苦手なディアルガやパルキアを無力化することで詰める
特性 :新緑
持ち物 :突撃チョッキ
性格補正:C↑ S↓
努力値 :H252 C252 D4
実数値 :187-×-104-167-120-76(最遅)
技構成 :ハードプラント、ヘドロ爆弾、大地の力、ウェザーボール
突撃チョッキ
環境にいるゼクロムの大半がガオガエンやランドロスの威嚇で止まらない特殊型でそれに強くするため
悪ウーラオス
特性 :不可視の拳
持ち物 :拘り鉢巻
性格補正:S↑ C↓
努力値 :A252 D4 S252
実数値 :175-182-120-×-81-163
技構成 :暗黒強打、インファイト、不意打ち、毒突き
< 役割 >
残りの一枠を埋める
選出パターン
基本選出
先発:
後発:
エルフーンでトリックルームを展開しながらカイオーガで相手を倒していく。
コータスの噴火で締める、もしくはポリゴン2で詰めることを意識しながら動かしていく。
弱点保険が発動後のライジングボルトを媒体としたダイサンダーでカイオーガが倒されることがあるためフシギバナで対応する。
戦績
25勝 20敗(勝率:55.5%) 期間:4/13~4/20
予選が終了してからランクマが過疎り初めたのが原因なのか再戦が何度かあり、2戦目以降は上手く通せなかった。
最終日近くはそれなりに人がいたらしいがモチベーションがなく、20日以降は潜っていなかった。
苦手な相手や動き
< 苦手な相手 >
ポリゴン2(トレース+かいでんぱ)
先発でエルフーンとカイオーガを並べるため50%の確立で悪戯心になり、たとえトリックルームを決めても上からカイオーガの特攻を下げてくるため非常に厄介。
挑発でかいでんぱを阻止しながら処理していたがトリックルーム展開が遅くなってしまうので隣のポケモンによってはカイオーガをあまり動かせずに倒されてしまうこともある。
トリトドン
カイオーガの水技が無効、コータスの炎技が半減で受けられるので突破が困難。
ラプラス
全国ダブルでは急所無効のシェルアーマーが多かったが、このルールにおいてはカイオーガを意識して貯水が多い。
カイオーガの水技が無効、キョダイセンリツによる壁展開と非常に突破が困難。
カイオーガのダイストリーム読みで裏から出てくるのを読んでダイサンダーを当てて大きく削る、もしくは最後まで残してポリゴン2のかいでんぱで弱体化させながら削り切る等していた。
< 苦手な動き >
・エルフーンミラーでの挑発
・エルフーンとポリゴン2を集中砲火
・後攻の尻尾or満腹のお香+トリックorすり替え
・フシギバナの眠り粉、オーロンゲの電磁波による運ゲーを仕掛けられる場合(こればかりは他の構築にも言えると思うが…)
あとがき
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
自分はインターネット予選においてミスを減らすため選出とプレイングがシンプルである、BO1である以上初見殺し要素あり、基本コンセプトが強い、これらの3つが重要なのではないかと考えています。
現にこれらの要素を上手く組み込めた構築が今までの予選の中で一番惜しいところまで行けました。
「やることがシンプル」「初見殺し要素あり」「コンセプトが強い」これらの要素全てが組み込まれていて今年の予選の中で一番興味のあった並びを若干アレンジしたとはいえシリーズが変わる前に触れることができたのは来年に向けて良い経験になったと思います。