〈 目次 〉
構築
構築経緯
1.黒バド+初手DMレジエレキ(使用時期:2月)
前期に使っていた構築のの手助けダイサンダーで初手から奇襲をして弱った相手を裏のウツロイドのビーストブーストの起点にするという動きを、ビーストブーストの上位互換とも言える特性を持ちながら命中安定の高火力全体技を打てるでしてみたら強そうだと感じた。
特にこのルールにおいてレジエレキは素早さ操作枠としての性能が非常に高いためDMは警戒されにくく今までよりも奇襲が決まりやすそうだと考えていた。
黒バドレックスは悪タイプ全般に弱いのでこれらに強く出れて、もしも黒バドレックスがDMをした際にダイホロウの恩恵を受けられるを後発に添えた。
レジエレキのサポート枠として必要な手助けによるレジエレキの火力強化に加えて「先制追い風+カイオーガの潮吹き」への対応、トリックルーム展開の阻止を担えるを採用することにした。
※黒バドレックスの持ち物については諸説あると思うが以下の点からピントレンズを持たせていた。
①身代わりで相手のDMターンを枯らす動きもできるため命の珠でHPを削りたくない。しかしスイーパーとして火力強化は欲しい。
②ダイアースで特防が上がった状態の相手と対面することがよくある。
③このルールはリフレクター、光の壁、オーロラベール、キョダイセンリツといった壁を貼る行動が強い。
<良かった点>
・黒バドは悪タイプを誘いやすいのでレジエレキの初手DMによる奇襲が決めやすい。
・弱った相手を後発の黒バドのアストラルビットでまとめて倒すという動きが強い。
<悪かった点>
・突撃チョッキ持ちの特殊耐久にがっつり振った型やライチュウ入りのイベルタル軸に勝てない。
・グラードン軸に勝てない。
・DMした伝説ポケモンの耐久力が高く、レジエレキがDMしても殴り負けることが多い。
2.レンタルパ使用(3月上旬~中旬)
1ヶ月近く回していたものの問題点に対する改善策が思い浮かばなかった。
そこで広い視野で構築を組めるように上旬はS15 最終12位と17位のけーてぃさんのレンタルパ、中旬は3月に行われたてるチャレでベスト8のがはくさんのレンタルパをそれぞれ使用した。
これらの上位構築を使ったことでトリックルームや初手DMにも対応できる黒バド+エルフーンの方が自分には合っていることに気づいたのでこれをベースに新たに作ることにした。
(晴れパが肌に合わなかっただけかもしれない)
の4匹の並びは使用感が良かったのでそのまま続投。
黒バド軸を回していて重かったオーロンゲ入りの構築や黒バドレックスミラーへの対策としてオーロンゲの後攻の尻尾トリックや壁張りを挑発で未然に防げる、黒バドレックスに強い高耐久ノーマルポケモンということでを採用。
マタドガスが倒れた後のケアとしてエルフーンに悩みの種を入れるということも考えた。
しかしただでさえ技スペースがないのにレジギガスのためだけに入れる必要はないと考えて採用しなかった。
<良かった点>
・汎用性を高めつつオーロンゲや黒バドレックスミラーにも強くなった
<悪かった点>
・968パに対する回答がない。
・ギガスドガスの選出時に追い風ターンが残っていたりS+1以上の状態で後続を出してしまうとそのまま上を取られて負けてしまう。
エルフーンを選出することでこの問題は解決できるように見えるがマタドガスと並んでしまうと先制で追い風ができなかったり、サポート枠を2匹選出するためパワーが足りない。
4.黒バドエレキ+ギガスドガス(4月上旬~)
968パへの回答、そしてギガスドガスの選出時の問題点、これらを同時にカバーするために拘りスカーフを持たせたを採用。
個体解説
黒バドレックス
特性 :人馬一体(黒の嘶き+緊張感)
持ち物 :気合いの襷
性格補正:S↑ A↓
努力値 :B4 C252 S252
実数値 :175-×-101-217-120-222
技構成 :アストラルビット、ドレインキッス、トリックルーム、封印
トリックルーム封印+削り+スイーパーを一手に引き受ける絶対選出枠。
至る所から不意打ちが飛んでくるので行動保証を確保するために気合いの襷を持たせた。
ドレインキッスは悪ウーラオスへの打点の他にもHPを満タンにさせることで気合いの襷を発動できるようにしたりと予想よりも活躍していた。
レジエレキ
特性 :トランジスタ
持ち物 :拘りスカーフ
性格補正:S↑ A↓
努力値 :B100 C156 S252
実数値 :155-×-83-140-70-277
技構成 :10万ボルト、エレキネット、ライジングボルト、破壊光線
調整意図
HB...陽気鉢巻ウーラオスの不意打ち耐え
素早さ操作枠。
レジエレキミラーで負けたくないのでスカーフを持たせた最速個体。
先発の素早さ操作はもちろん、後発のスイーパーとしても活躍した。
DMしない場合は10万ボルトかエレキネットしか打たなかったので、残り2枠はDMした際に威力140のダイサンダーの媒体となりその後もエレキフィールド下ならば高火力を出せるライジングボルト、DM時の素早さ操作技になる破壊光線となっている。
ボルトロス
特性 :負けん気
持ち物 :突撃チョッキ
性格補正:S↑ C↓
努力値 :H36 A116 B100 D4 S252
実数値 :159-150-103-130-101-179 ( Cの個体:31 )
技構成 :ワイルドボルト、空を飛ぶ、馬鹿力、エレキネット
調整意図
H…16n-1
HB…意地っ張り珠ランドロスのダイロックを確定耐え
DMアタッカー。
特性の負けん気により黒バドレックスの弱点を突けるダイアークやダイホロウ、黒バドレックスで突破が厳しいガオガエンの抑止力にも繋がる。
霊獣ランドロスのダイロックで倒されることが何度もあったので意地っ張り珠ダイロック(媒体:岩雪崩)を確定耐えまでHBに振っていた。なお砂ダメ込みで倒される可能性があるのでもう少し耐久に振るべきだったと反省している。
突撃チョッキを持たせて特殊耐久を底上げすることで行動回数を確保しやすくしている。
悪ウーラオス
特性 :不可視の拳
持ち物 :拘り鉢巻
性格補正:S↑ C↓
努力値 :A252 D4 S252
実数値 :175-182-120-×-81-163
技構成 :暗黒強打、インファイト、不意打ち、毒突き
非DMアタッカー。
黒バドレックスが気合いの襷を持っていることや火力が欲しかったことから拘り鉢巻を持たせている。
黒バドレックスが苦手とするポリゴン2やブラッキーといったゴースト技が半減、もしくは効果がない相手を崩すのに重宝した。
レジギガス
特性 :スロースタート
持ち物 :命の珠
性格補正:S↑ C↓
努力値 :A252 B4 S252
実数値 :185-212-131-×-130-167
技構成 :ギガインパクト、DDラリアット、10万馬力、ワイドガード
伝説ポケモン顔負けの種族値を誇り実質第2の伝説枠であり素早さ操作枠。
火力面は後述のマタドガスが場にいるかどうかが大きく影響するため不安要素がある。
そのためダイアースでマタドガスの耐久を上げるべきか、それともダイアタックやダイアークで後続の黒バドレックスが通せる状況を作るべきか見極めながら行動するようにしていた。
全体技持ちが環境に多いのでスロースタートが発動してもワイドガードで味方をサポートできたりもする。
スロースタートの残りターン数は天候やフィールドのように簡単に確認することができないのでしっかりと確認しておく必要がある。
マタドガス
特性 :化学変化ガス
持ち物 :シュカの実
性格補正:D↑ A↓
努力値 :H236 D252 S12
実数値 :171-×-140-105-134-82
技構成 :火炎放射、挑発、鬼火、守る
調整意図
S…S4振り60族抜き(オーロンゲ意識)
先制で壁を張ったり、後攻の尻尾(満腹のお香)を押しつけてきたりといった非常に厄介なオーロンゲへの対抗策として採用した。
プレイヤーによってレジギガスとマタドガスのどちらを先に狙うのか異なるため守るの択が非常に難しかったが刺さる相手にはとことん刺さる。
レジギガスの他にも伝説枠であるバドレックスの人馬一体は化学変化ガスの対象外であることから相性が良い。
ガラルの姿にすることで黒バドレックスの苦手な悪タイプに強く出れるが、トップメタであろうザシアンの前で動かしにくくなるため原種の姿を採用。
当初はヘドロ爆弾を入れていたが、鋼タイプ(主にザシアン)に対して打点を持てて命中安定の火炎放射を入れた。
オーロンゲと同じ素早さ種族値のため素の状態で抜けるように素早さに多少振った。
選出パターン
選出1(基本選出 後発DM ver.)
先発:
後発:
選出2(基本選出 初手DM ver.)
先発:
後発:
困ったときはこのどちらかの選出をしていた。
基本的にはボルトロスをDMさせる。
黒バドレックスを先発で出していたらアストラルビットで後続の確定圏内まで削る、後発ならばアストラルビットで全抜きを狙える状態を作れるように意識していた。
vs (968パ)
選出1で対応。
ボルトロスをDMさせない例外の相手。
レジエレキをDMさせてダイサンダーとアストラルビットでミミッキュを集中砲火。
トリックルームを貼らせさえしなければ比較的有利。
選出3(入り、軸、などの特性依存のギミック入り等)
先発:
後発:+のどちらか1匹
特性を無効化しながらレジギガスのダイアタックやダイアークで相手を弱体化させて後続を通せるようにしていた。
vs
DM枠は天候に依存しがちの性能なため比較的有利だが運要素を絡めてきたり、ザシアンの単体性能の高さから油断はできない。
特に注意していたのは以下の2点。
・ザシアンの身代わり
いくら素早さを下げたり、特防を下げたとしても身代わりを残した状態で後続が出てしまうと殴り負けてしまう。そのためザシアンにダイアタックを打つことで身代わりをしていてもそれを壊しつつ素早さを下げて、次のターンに上からダイアースで縛れるようにしていた。
ダイアタックを打つ際に相手がダイアース読みで後続に引いた場合は交換先を倒せたり、倒せずとも致命傷を与えることができるので有利になりがち。
・フシギバナ+レジエレキ等素早さ種族値が100族以上の素早さ操作技持ち
単純に殴り合っては分が悪いと判断してフシギバナがレジギガスの上を取れるように素早さを操作して眠り粉でDMターンを枯らしてくる傾向の高い並び。そのためこのような場面ではレジギガスはダイウォールで様子見してマタドガスの挑発を入れるようにしていた。
vs(やなぎパ)
選出パターンが読めない相手。
トリックルームをされたり、上から眠り粉をされるのがきついので挑発が使えるドガスと素早さ操作のギガスの先発で殴り合う。
フシギバナ+ポリゴン2
→フシギバナにダイアタック、ポリゴン2に挑発を選択。
DM枠を削りつつトリックルームを確実に潰しにいく。
フシギバナ+トルネロス
→ダイウォールでレジギガスを守り、フシギバナに挑発。
この並びの場合は追い風かダイジェットでフシギバナの素早さを上げて、上から眠り粉をしてくる可能性が高かったので眠り粉からレジギガスを守るように立ち回っていた。
カイオーガ+トルネロス
→カイオーガにダイアタック、マタドガスは守る。
カイオーガはほぼDMをしてきてトルネロスの追い風からダイストリームを打ってくることがほとんど。
カイオーガが火力アップアイテムを持っていると雨が降らずともマタドガスはダイストリームを耐えないので守るを選択せざるを得ないが完全に択であるため一番投げられたくない。
その他
〈 没案 〉
ミミッキュ+ガオガエンの並びに対して黒バドレックスと並べて採用を考えていた。
威嚇によるAダウンを白いハーブで帳消しにして負けん気を発動できればボルトロスがHB特化のミミッキュを倒せると考えたが、白いハーブが発動しなかったため没となった。
※効果の処理順は以下の通り
①威嚇で攻撃が1段階下がる (Aー1)
②負けん気で攻撃が2段階上がる (A+1)
③白いハーブが不発
(Aが-になっていないため発動しない)
ちなみにレジエレキのエレキネット+イベルタルのイカサマに対しては強かった。
追い風下で気合いの襷持ちのレジエレキを倒せたり、ザシアンのインファイトや聖なる剣を襷無しでも耐えられるためエルフーンを入れていた際に一時的に連撃の型を採用していた。
しかし増えつつある晴れパ相手に天候を奪う手段がないのでメイン技の水流連打の威力が落ちてしまうという点から一撃の型に戻した。
〈 きつい相手 〉
ラプラスのキョダイセンリツを止める手段がなく、前のめりな構築のため壁ターンを受け切るということもできないので分が悪い。
これに強い晴れザシアンが増えているので絶滅してくれると個人的には助かる。
晴れパに入りがちなサポーター。
マタドガスで特性を消しても元々優先度が高いサイドチェンジが使えるためレジギガスのダイアタックが打ちにくい状況が生まれる。
影打ちが使えるのも厄介。
あとがき
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
「自分のやりたいことを相手に押しつけて勝つ!」というスタンスを保ちつつ苦手な部分のケアもできていたので、黒バドレックス軸における自分なりの結論を見い出せたのではないかと思っていました。
(予選が始まる前までは)
黒バドレックスとギガスドガス自体は相性が良かったので興味のある方は試してみてください。