ブルーベリープロローグとは
・ダブルバトル
・ブルーベリー図鑑に載っているポケモンのみ使用可能
構築経緯
1週間後に竜王戦が控えているため元々参加するつもりはなかったが、過去に何度かジュカインを使った自分からするとこれほど活躍できるルールは中々ないと感じたため参加することに決めた。
過去のジュカイン入りの記事
ジュカインの強みについて
・素早さ種族値120族
普段の対戦ではハバタクカミやパオジアンといったポケモンたちに上を取られてしまうがこのルールではファイアロー、テツノイワオ、ゲッコウガの3匹しかジュカインより早いポケモンがいない。
・尻尾切りとテラパゴスの相性が良い
ジュカインが新規で習得した尻尾切りはHP満タン時に受ける攻撃の相性を全ていまひとつ(半減)にできるテラスシェルを複数回発動できるため相性が良い。
今まではギミックを始動したとしても放置されるため腐りがちだったが尻尾切りを習得したことで攻撃されたら裏のアタッカーにすぐ繋げられる、放置されたら身代わりを置きながら裏を無償で出せるとどちらに転んでもアドバンテージを取りやすくなっている。
また自傷するため我武者羅が腐りにくいのも偉いと感じている。
しかしこの行動における問題点がジュカイン方向に集中砲火された場合である。
身代わりがあったとしても1度目の攻撃で身代わりが壊れてしまえば2度目の攻撃が裏のアタッカーに当たってしまう。
そこでテラパゴスのテラスシェルである。
HP満タン時にタイプ相性を歪めることで全ての攻撃を半減で抑えられるため1度目の攻撃で身代わりが壊れにくくなる。
そのためジュカインを使うならばこのポケモンは構築に入れたいと考えた。
そこでこのような構築を試してみた。
湿原誓いでテラパゴスが上から殴れる状態を作り、湿原が消えたら加速バシャーモやブーストエナジーテツノイワオの地ならしで上を取ることをコンセプトにした。
隠密マントは地ならしで能力が下がらないだけでなく、猫騙しで怯まなかったり、追加効果を絶対に引かないという安心感があった。
この構築を通して感じたことは2点。
①ジュカインに火力を求めていない
②湿原と瞑想テラパゴスの相性があまり良くない
①について
ジュカインが攻撃するタイミングはほとんどないため、しっぽきりでテラパゴスに繋いだ際の身代わりのHPを少しでも多くするためにもHS振りで良いと感じた。
②について
カイオーガの潮吹きや黒バドレックスのアストラルビットと同等の火力を出せると考えていたため余裕があれば瞑想を積むくらいの感覚で採用したが、一般ポケモンをぎりぎり2発で倒せないくらい素の火力が低く瞑想前提の立ち回りになってしまった。
そのため拘り眼鏡を持たせて初動から火力が出せる型にしたほうが湿原や追い風といった短期決戦を意識した構築には合うと感じた。
火力アップを狙う方法として他にも命の珠やパワフルハーブ+メテオビームもあるが珠ダメージでテラスシェルを消してしまうことや初動がメテオビームから入らないといけないことから噛み合わない。
これらに加えて湿原誓い選出では初動から火力を出せないという問題点を補うためのサブプランとしてメタグロスと地ならし+弱点保険ギミックを搭載して構築が完成。
メタグロスの強みについて
・威嚇や地ならしによる能力が下がらない
地ならしで素早さが下がらないのは勿論だがガオガエンやカポエラーの威嚇で確定ラインを下げられないのでゲームプランが崩されにくい。
・大爆発、地震と命中安定の高火力範囲技を持っている
ジュカインの気合いの襷を発動させつつ相手2匹をまとめて倒せる大爆発は相性が良い。
テラパゴスに対して地ならしでテラスシェルを消せるためテラスタルの有無に関わらず一撃で倒しながらジュカインの軽業+我武者羅で後発にも圧をかけられる超攻撃的な所見殺し要素である。
地震については地面技の通りが良いこと、そしてジュカインが地面半減であることから地震に巻き込まれても次のターンにしっぽきりできるだけの体力が残っている。
そのためしっぽきりでファイアローに交代しながら地震を透かし、次のターンに追い風展開を狙いつつジュカインの我武者羅の準備もできた状態を作れたりもする。
使用(予定だった)個体
持ち物:気合いの襷
特性:軽業
性格:臆病(S↑A↓)
努力値:H244 C12 S252
技:草の誓い、地ならし、我武者羅、尻尾切り
努力値配分について
H…4n
しっぽきりについて
・最大HPの1/2を減らして身代わりを作成するが、HPの消費量は通常の身代わりと異なり小数点以下切り上げで計算をする。
・HPの消費は最大HPの1/2だが、身代わりのHPは通常の身代わりと同じく使用者の最大HPの1/4(小数点以下切り捨て)となる。
身代わりを多く使えるHP実数値を4n+1にする調整はしっぽきりをする上では腐ってしまうが、HPを4nに調整することで身代わりのHPを無駄なく使える。
( 例 )
ジュカイン
H252振り → 実数値177÷4=44.25→44
H244振り → 実数値176÷4=44
H4振り → 実数値146÷4=36.5→36
アシレーヌ(テラスタル:ドラゴン)
持ち物:隠密マント
特性:うるおいボイス
性格:控えめ(C↑A↓)
努力値:H156 C252 S100
技:水の誓い、ムーンフォース、ハイパーボイス、守る
努力値配分について
S…S-1の準速85族抜き(テラパゴス、ブリジュラス意識)
S-1の最速75族抜き(ドーブル意識)
テラスタルについて
草、電気半減(ゴリランダー、タケルライコ意識)
ピントレンズを持たせたドラゴンエール型を試していた名残でもある
隠密マントについて
誓いを発動するにあたって技を打つタイミングは素早さが早い方(以降セッターとする)に依存して、セッターの行動の後に素早さの遅い方(以降アタッカーとする)の行動が割り込む。
ダメージや攻撃方向はアタッカーのステータスや行動によって決まり、技の威力150+タイプ一致でダメージ計算を行われる。
ジュカインのお先にどうぞでアシレーヌが反動のないハードプラントをタイプ一致で打てて、4ターンの間相手全体の素早さを1/4下げる追加効果を持っていると考えるとイメージしやすいだろう。
とんでもなく強いことが書かれているが猫騙しをアシレーヌ方向に打たれるだけでそのターン何も行動ができないという欠点がある。
この状態を防ぐために隠密マントを持たせることで猫騙しによる怯みを無効化して誓いを展開していく。
他にもドーブルに対してジュカインの地ならしとアシレーヌの攻撃で何もさせずに倒せたりもできる。
テラパゴス(テラスタル:ステラ)
持ち物:拘り眼鏡
特性:テラスシェル(ゼロフォーミング)
性格:臆病(S↑A↓)
努力値:H4 C252 S252
技:テラクラスター、トライアタック、大地の力、吠える
努力値配分について
S…最速(ミラー意識)
使っていて感じたこと
当初はテラパゴスをすぐにテラスタルさせてテラクラスターを連打すれば良いとばかり考えていたが、対戦をこなすごとにしっぽきりで複数回狙えるテラスシェルの影響の大きさとタイプ一致かつ単体技として打てるテラクラスターの火力が馬鹿にならないと感じた。
ファイアロー(テラスタル:飛行)
持ち物:無し
特性:疾風の翼
性格:意地っ張り(A↑C↓)
努力値:H4 A252 S252
技:アクロバット、追い風、ファストガード、守る
アクロバットについて
先発ならばエルフーンの上を取れる陽気にして、気合いの襷もケアできるダブルウィングでの採用を考えていた。
しかしこの構築では裏から死に出し、もしくはしっぽきりで出すためエルフーンを意識するよりもスイープ性能を高めた方が良いと考えた。
そのため反動により特性が消えることなく、技外しという負け筋を作らずに威力110の高火力を安定して打てるアクロバットを採用した。
ファストガードと疾風返しについて
先制技を無効化するという意味では同じだがそれぞれに個性があり、最後までどちらにするか迷っていた。
ファストガード
・複数の先制技を防げる
・変化技でも防げる
・テイルアーマーやビビットボディがいても気にせず使える疾風返し
・ダメージを与えられる
・フェイントを無力化できる
・次のターンに守るを安定して使える
メタグロス(テラスタル:岩)
持ち物:弱点保険
特性:クリアボディ
性格:意地っ張り(A↑C↓)
努力値:H28 A252 S228
技:ヘビーボンバー、大爆発、バレットパンチ、地震
努力値配分について
S…S-1の最速109族抜き(ウネルミナモ意識)
テラスタルについて
炎技を半減に抑えつつ地ならしによる弱点保険起動が狙えるため
なお友人より火傷のケアができる炎テラスタルで良くね?と言われてしまったが色違いメタグロスの岩テラスタルの見た目が個人的にカッコよかったので良し
テツノイワオ(テラスタル:格闘)
持ち物:拘り鉢巻
特性:クオークチャージ
性格:陽気(S↑C↓)
努力値:H4 A252 S252
技: インファイト、パワフルエッジ、聖なる剣、地震
テラスタルについて
インファイトをタイプ一致補正込みで打ちたいため(テラパゴス意識)
選出について
①湿原誓い選出
先発:+
後発:+or
選出基準
・誓いを打つ前にアシレーヌが倒されない など
(例:+ のようなサポート系が出てきそうな場合)
②地ならし弱点保険選出
先発:+
後発:+or
選出基準
・大爆発や地震が通りやすい
・地ならしでメタグロスが上を取れる など
登録ミスについて
上記の通りに登録をしたはずだったのだが
ジュカインの振り方に間違いがあった(H252振り)
アシレーヌに王冠を使い忘れた(S0個体)
ファイアローにミントを使い忘れた(陽気個体)
と想定とは違う形で対戦をすることになった。
ジュカインやファイアローについては対戦にほとんど影響がなかった、むしろファイアローは陽気になったことでエルフーンの上を取れて勝てた試合も多かったため良かった。
ただ湿原誓いや追い風で相手の上を取る構築においてアシレーヌがS0個体であることは致命的で湿原誓い選出が狙いづらくなっていた。
戦績
45戦 31勝 14敗(勝率68.8%)
最高レート 1753
最終レート 1731
最終順位 160位
選出が縛られていたもののジュカイン+メタグロスの並びがテラスタルを切らずとも相手に圧力をかけられるためイージーウィンを狙えたりした。
対戦動画
現在トラブルにより動画編集作業ができないため後日投稿とリンクを載せる予定
最後に
ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
この大会を通して相棒であるジュカインとともにダブルバトル界の中でもトッププレイヤーと戦えたことはとても良かったし今後の経験にもなると思います。
ただ自分より更にレートが高かったプレイヤーは湿原誓いをしないという選択を取っていたりと「ジュカイン=湿原誓い」という固定概念に囚われていた自分からすると目から鱗が落ちる思いでした。
長年ジュカインと向き合ってきたからこそこの大会ではジュカイン使用者の中でだけでもトップを目指したいと思っていました。
それだけにもっとポテンシャルを引き出せるはずが自分自身がその可能性を潰していたという事実に悔しい気持ちが溢れています。
今回のことを踏まえて固定概念に囚われずに考察をしていき、竜王戦やJCS予選では納得のいく結果を出したいです。